珪藻土の利用

珪藻土は珪藻殻を主な構成要素としています。珪藻殻はミクロサイズの穴が多数あいているため、珪藻土は、多くの水や空気を含むことができる、比表面積(重量あたりの表面積)が大きいといった特徴をもちます。これらの特徴を活かして、珪藻土はいろいろな場所で利用されています。
七輪能登地方で産出する珪藻土は、粘土を多く含んでいます。そのため、粘りが強くて形がつくりやすく、焼くと硬くしまります。このことを利用して、イソライト工業では、能登産の珪藻土を利用した断熱れんがや七輪、土壌改良資材をつくっています。珪藻土でつくった断熱れんがや七輪は、珪藻殻にあいた穴の中に多くの空気を含むことができるため、高い断熱効果を発揮します。
イソライトCG粒状に成形し焼成した土壌改良資材(イソライトCG)は、多孔質であるため、多くの水を含んだり空気を通過させたりすることができます。イソライトCGを使用すると、砂が多く乾燥しやすい土壌の保水性を改善したり、硬くしまった土壌の空気の通りをよくして植物の根の呼吸を助けたりすることができます。また、珪藻土を原料にした重金属吸着材(アドセラ)は、廃水処理等に利用されています。
輪島市でもわずかながら珪藻土が採掘されています。輪島市で採掘されている珪藻土は能登地方で産出するものとしては粘土の含有量が少なく、輪島塗の下地材として使用されています。

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